着物で外出するときに気をつけること
家で着物を着るのと、外に出るのとでは勝手が大きく違う。電車に乗る、食事をする、雨が降る――洋服なら無意識にこなせることが、着物では少し意識が必要になる。
とはいえ、慣れてしまえばそれほど大変ではない。最初に知っておくと役立つポイントをまとめた。
電車・バスの移動
電車の座席に座るときは、着物の裾が開かないよう意識する。足を揃えて座り、裾を軽く手で押さえるとよい。エスカレーターでは裾を踏まないよう、少し前に持ち上げる癖をつけておくと安心だ。
下駄で長距離を歩くと足が疲れる。草履も同様で、慣れないうちは鼻緒が当たって痛くなることがある。外出前に少し履き慣らしておくか、草履用のパッドを使うといい。
食事のとき
食事中は袖が料理に触れやすい。特にラーメンや汁物は要注意だ。袖をまとめてクリップで留めるか、袖口を軽く折り返すと汚れにくい。
椅子席よりも座敷(畳)の方が着物には自然だが、椅子でも問題なく食べられる。ただし椅子に深く座りすぎると帯が背もたれに当たって形が崩れることがある。やや浅めに座るのがコツだ。
天気への対応
雨の日は着物の裾が濡れやすい。木綿や化繊なら濡れても洗えるので比較的気楽だが、絹の着物は雨に弱い。梅雨時期や天気が怪しい日は、雨コート(着物用のレインコート)があると安心だ。
傘は和傘でなく洋傘で十分。着物だからといって必ず和傘にする必要はない。実用性を優先した方がいい。
着崩れへの対処
長時間歩いたり動いたりすると、着物は少しずつ崩れてくる。特に衿元と帯が緩みやすい。
衿元は鏡を見て整えればいい。帯は外出中に完全に締め直すのは難しいので、朝しっかり締めておくことが大事だ。腰紐を使って固定しておくと崩れにくくなる。
視線が気になるときは
男性が着物で外を歩くと、まだ珍しいのか視線を感じることがある。最初は少し気恥ずかしいかもしれないが、慣れると気にならなくなる。
声をかけてくれる人がいたり、着物好きの人と話が弾むこともある。着物は会話のきっかけになることが多い。
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