着物のお手入れと保管方法
着物は正しく手入れして保管すれば、何十年も使い続けられる。逆に放置すると、シミ・カビ・虫食いで取り返しのつかないことになる。この記事では、普段着として着物を使う人向けの実用的なお手入れと保管方法をまとめる。
素材別:洗えるかどうかの確認
| 素材 | 自宅洗濯 | クリーニング |
|---|---|---|
| 木綿(もめん) | ○ 洗濯機可(ネット使用) | 不要なことが多い |
| ウール | △ 手洗いまたはウール用コース | 年1回程度 |
| 化繊(ポリエステル) | ○ 洗濯機可 | 不要なことが多い |
| 絹(シルク) | × 基本不可 | 専門店に依頼 |
購入時に素材を確認しておくと、お手入れで迷わなくて済む。普段着には洗える素材を選ぶと管理がずっと楽になる。
着用後すぐにやること
着用後はすぐにしまわず、風通しのよい場所で2〜3時間陰干しする。湿気を飛ばすことがカビ防止の基本。直射日光は色あせの原因になるので避ける。
衿・袖口・裾は汚れやすい部分。陰干し中に確認して、汚れがあれば乾いた布で軽く叩いておく。こすると広がるので注意。
十分に乾いたら本だたみ(または簡易なたたみ方)でたたんでしまう。シワが気になる場合は和紙をはさむ。
保管のポイント
湿気を避ける
着物の大敵は湿気。押し入れの上段や、湿気の少ない場所に保管する。梅雨明けと秋口に虫干しをする習慣をつけると長持ちする。
防虫剤を使う
絹やウールは虫に食われやすい。防虫剤を一緒に入れておく。ただし防虫剤の種類を混在させると変色することがあるので、1種類に統一する。
たとう紙(和紙)で包む
着物専用の包み紙「たとう紙」に包んでしまうと湿気を吸収してくれる。1〜2年に一度交換するとよい。
プラスチックの袋には入れない
密閉されたビニール袋は湿気がこもりカビの原因になる。通気性のある和紙や布製の袋を使う。
シミができたときの対処
シミは時間が経つほど取れにくくなる。気づいたらできるだけ早く対処する。水溶性のシミ(食べ物・飲み物)は水で湿らせた布で叩き取る。油性のシミは自分で触らず専門のクリーニング店に相談するのが安全だ。
この記事を読んだ方へ
私が実際にやっているのは、着用後に次亜塩素酸水のスプレーで除菌・消臭することです。においが気になるときに効果があります。また、正しいたたみ方(本だたみ)は最初に覚えておくと、シワや折り目の問題が減ります。着物のお手入れで「絶対にやってはいけない」ことは少ないですが、正しいたたみ方だけは早めに習得することをおすすめします。